広報担当者を目指すひとにも、既にスペシャリストになっているひとにも役立てていただける、3歩先を読む広報やPRに関する情報を提供いたします。

広報のスペシャリストになるために

広報業務心得【2009/7/6】
Vol.12 今こそ基礎作り

 先日、大手企業の新任広報担当者の方とお話しする機会がありました。しっかりした先輩から広報業務を教わっている最中と話す彼女は、「日々勉強です!」、と広報業務を学ぶことが楽しそうでした。彼女の目下の課題はクリッピング。これは新任としては当然の業務です。
以前にも書きましたが、クリッピング作業は広報の基礎の基。大変な作業ですが、媒体研究もでき多くのことを学べるし、広報スキルを鍛えるのにも重要です。また、彼女は広報担当になって3ヶ月ですが、メディアの方や会合などに積極的に顔を出している模様。僕もそのような場でお会いしたのですが、このような機会も彼女の大きな糧になるでしょう。

 広報活動はケース・バイ・ケースでの対応の連続です。マニュアルはほとんど役に立ちません。多くの経験と人脈こそが、広報担当者のスキルに直結します。経験はこれから積み重ねていくものですが、人脈作りは即日実行あるのみです。
会社にいて、デスクに座っていては何も身につきません…リリースはメールで、用事は電話、資料は郵便や宅配便になっていませんか?!日経新聞の本社のセキュリティが厳しくなって記者に会いづらくなった、と嘆く前に会うための工夫をしてますか?新聞なんて関係ない、ネットメディアに載れば良いなんて、自分の仕事を放棄していませんか?

 確かに、一部の大手企業には良い広報担当者が育つ素地があります。記者クラブも大手企業専用のようなものです。でも、それだけで多くの良い記事やレピュテーションは生まれるとは思いません。広報担当者自身の努力があってこそだと思います。
とはいえ、その大きなアドバンテージを持つ大手の企業に対抗しつつ記事を書いてもらうのですから、それ以外の企業の広報担当者の仕事は容易ではありません。しかも、現在の経済状況も手伝って、広告より広報に力を入れる企業が増えてきているのも実情。広報に関する書籍やセミナーで教わったことを実践すれば結果が生まれると思っている短絡的な経営者もいるようです。
そんな今だからこそ、頭をひねって、足を使って、人脈を築き、経験を積み重ねる絶好のタイミングかもしれません。(佐藤)