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広報のスペシャリストになるために

広報業務心得【2010/4/28】
Vol.15 広報担当者のツイッターとの向き合い方

 広報担当者として、ツイッターとどう向き合うべきかという質問をよく受けます。どこまで積極的に関与するかという程度の問題はありますが、広報担当者にやらないという選択肢はないというのが答えです。
 
 現在日本語のツイッター上では、有名人や発言力のある方々が目立っています。彼らは、他メディアでの露出やエッジの効いた内容のある「つぶやき」によって、ある地位を築いていると言えます。これは一朝一夕にできることではありませんし、広報担当者がなすべきことでもありません。「広聴」、情報収集をするのです。
  誰かが皆さんの会社の製品について、つぶやいているかもしれないし、マーケットに関する良い情報を語っているかもしれない、そんな情報収集のために活用すべきでしょう。
 
 もし、企業アカウントを3つに分けるとすると、下記となります。
 1.マーケティング的公式アカウント
 2.広報部門としての公式アカウント
 3.担当者個人のアカウント
 
 広報担当者は広報部門としての公式アカウントと個人のアカウントのふたつを使いこなしましょう。2のアカウントは、企業情報を流すことが目的です。フォロワーを積極的に増やしても、このアカウントでフォローはしません。自社の告知用に徹底します。もちろんフォローしても良いのですが、一定のルール内で対応することが難しくなります。
 
 3は、あくまで個人として取得し、友人との交流に利用も可能です。でも、何より「広聴」の目的で使いましょう。ツイッター内で一定の地位を築いたオピニオンリーダーやメディア業界などのつぶやきをキャッチするのです。彼らの考え方、動向をキャッチすることは、広報担当者として役に立つことがあります。また、メディアもリアルタイムのニュースを流していますから、テレビの速報より早くニュースが入ることも。
 
 現在、ツイッターを上手く使っている企業と言われるアカウントの中には、フォロワーとフォローの数が拮抗しているものがあります。双方向アカウントを実現しているのです。ただ、これはつぶやくための時間の確保とつぶやきのセンスが問われ、誰もがまね出来ることではありません。
  つぶやきのプロが社内にいるなら、その人を活用しましょう。片手間ではよほどユーザーに有益な情報を流さない限り、成功することは難しいのです。つぶやきも広聴も、仕事中、常に行うことはできませんから。
 
 一方で、自社の経営者がツイッターを行っている場合、まずそのフォロワーを増やすお手伝いをしましょう。経営者自ら広報マンとして自社の情報発信をすることになるため、有効なPRツールになるはずです。
  そして、その発言には、やはり目を光らせておきましょう。本人のつぶやき内容を見ていることは必要ですし、そのツイッター内の反応もやはりチェックを…リスク管理ですね。
  これは、決して発言を抑制する目的ではありません。トップには自由に発言してもらわないとツイッターをやる意味がありません。とはいえ、フレンドリーになりすぎて、常識レベルを逸脱する場合があるので、そこは注意。社長は公人ということを忘れてはいけません。
 
 もしまだアカウントを持っていないなら、さっそく個人アカウントを取得しましょう。「いつ廃れるか分からないから」という、やらない言い訳は広報担当者には似合いません。むしろ、新しいものに取り組まないことは、広報担当者としてのセンスが疑われかねません。(佐藤)