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広報のスペシャリストになるために

広報業務心得【2010/10/29】
Vol.16 “ストーリー”を作ろう

 広報担当には、ある日突然、事業部や経営層から「これPRしたい!」、しかも「なる早で。明日にでもよろしく」と無理強いされることがあります。それも年に一度や二度でないはずです。
 そんな無茶振りは断ってしまいたいところだけど、意外とネタとして面白かったり、重要事項に値したり、経営層や力のある事業部長の依頼だったりすると、「はい、がんばります・・・」と応えざるを得ないことでしょう。

 預かったはいいが、その後、ひねり出すアイデア・・・単なる商品紹介や概要だけではなく、社会に共感を得るコピー、その背景、企業イメージやブランディングに沿ったPRストーリーを作り出さなくてはなりません。もちろん、ステークホルダーが納得する流れが重要です。「そんな話あったっけ?」と突っ込まれることは、計画性のない企業と見られ、マイナスイメージになってしまうため、後付けであれ、多少強引であれ、見た目きれいなストーリーを作らなくてはなりません。外部からは「そこまで考えていたとは、さすが○○社長!」と経営層への賞賛を得、内部からは「なかなかうまくできたね」と広報担当が言われるものができれば合格でしょう。

 題材自体が年間計画に沿ったものとは違って簡単ではないし、論理的に飛躍する可能性も大いにあります。だからといって、絶対に嘘はいけない。そして、そのストーリーに合わせた体制や流れが社内で形成できるかも考慮し、担当事業部自体にフィードバックして説得も必要となります。これこそ広報の腕の見せどころだと言えるでしょう。

 さてさて、では、どうやったらきれいなストーリーができるのでしょうか。それは、社内や単眼的な視点では難しいかもしれません。一歩外に出て、自社の経営方針や現状を大局的に観てみる。また社会や業界の動きを再確認する。パズルを解くように該当案件をそこに当てはめてみる・・・あとは経験でしょうか。経験豊富なベテランやプロの意見を取り入れることも必要だと思います。(佐藤)